信州花暦 ( 柿・ハロウィンカボチャ )
園芸研究家 矢澤秀成さん
柿・ハロウィンカボチャ
2020.10月放送
日毎に秋が深まっています。皆さんは『秋』と言ったらまず最初に何を思い浮かべるでしょうか?
柿
『秋』と言われると矢澤さんはまずはじめに『柿』を思い浮かべるそうです。ご実家に柿の木があったそうで、秋になると甘柿も焼酎で漬けた渋柿もたくさん食べられたそうです。
『柿』は栄養満点でカリウムやビタミンC・タンニンなども多く含み、風邪予防にもなり、
『柿が赤くなると医者が青くなる』という諺もあるほどです。
信州では、柿の皮も捨てることなく野沢菜を漬ける時に入れる方も多いのではないでしょうか?
『秋』と言えば『紅葉』も思い浮かびますね。
昨年は台風被害、そして今年はコロナ渦で紅葉を十分楽しめない方も多いと思います。
今年は、ご自宅の庭や近所の公園で紅葉を探して楽しむのも良いかもしれませんね。もみじやかえで・イチョウ・銀杏・どんぐりなど・・・
皆さんの近くで小さな『秋』を探してみませんか?
紅葉した柿の葉っぱを押し葉にして文字を書いたり、しおりにしてみても良いですね。
ハロウィンカボチャ
日本でも10月31日はハロウィンというのがすっかり定着してきました。毎年、仮装パーティーを楽しんでいる方もいるのではないでしょうか?
カボチャには日本カボチャ、西洋カボチャ、ペポカボチャという3つの品種があり。ハロウィンカボチャはペポカボチャの一種で園芸作物です。水分がとても多く、皮が柔らかいので加工するのに適しています。煮ても水分が多すぎるので実は全て溶けてしまいます。
よくお祭りなどで、大きなカボチャの重さ当てクイズがありますが、世界ではこれまでに最高で800kgを超えるカボチャもあったそうです。日本の最高記録は591kgだそうです。
矢澤さんも今年、ハロウィンカボチャを育てましたが、一番大きなもので80kgぐらいだったそうです。
10月の園芸作業
枯れた1年草は抜いて、堆肥を撒き土づくりをしましょう。
しばらくおいて堆肥が土となじんだら球根類の植え付けをしましょう。
長野は本格的な寒さが来る前の10月末までに庭木の植え替えなどは済ませましょう。
植え替えたらしっかり根付くまで、地面が乾く前に水やりをしましょう。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
実りの秋です。
美味しいりんごなどの果物を食べたら種をとっておいてまた時期が来たら蒔いてみるのも面白いと思います。