信州花暦 ( 腐葉土作り )
園芸研究家 矢澤秀成さん
腐葉土作り
2020.11月放送
2020年も残すところ1ヶ月となりました。
旬の食べ物は身体に良いと言いますが、この時期はサツマイモや里芋なども美味しいですね。これらの芋類のように、土の下で育つ物は土の中の良い成分をたっぷり吸収しています。
良い野菜や植物を育てるためには、良い土が必要になります。腐葉土をすき込むことでふかふかの良い土をつくることができます。
腐葉土作り
まずはじめに、落葉樹の葉っぱを集めましょう。
かしわ・サクラ・柿などの葉は抗菌作用が強く腐りにくいので、これらの葉は避けて、ケヤキ・クヌギ・コナラ等の葉を集めるようにしましょう。
地面に穴を掘ってそこに落葉樹や米ぬかを入れて腐葉土を作る方法もあるのですが、腐葉土が出来上がってくるとどうしても色々な虫やそれを狙った蛇などが出てきてしまうこともあります。
そこで、今回は土嚢袋を使った腐葉土の作り方をご紹介します。
・土嚢袋に集めてきた落葉樹の葉をぎゅうぎゅうに詰めます
・米ぬかを一握り(米ぬかがない場合は油粕を入れます)混ぜます
・袋の口をしっかり結び、同様に作った袋を積み重ねます
・そこに水をかけた後、ブルーシートを被せ重しをのせます
その後、発酵が進みます
・1ヶ月たったらビニールシートをはがして、土嚢袋を取り出し
ぶら下げて袋を蹴ったりしながら中に空気を入れて攪拌(かくはん)
します
・よく攪拌したら元に戻し、また土嚢袋を積み重ね、水をかけて
ブルーシートを被せて重しをのせます
・12月~5月頃まで、この作業を月に1回行います
5月頃になると腐葉土ができあがります
11月の園芸作業
11月の下旬までには、ムスカリやチューリップなどの球根を植え付けて春の準備をしましょう。
降雪にそなえて、庭に植えてある折れやすい木はロープでまとめてあげたり、雪つりをするなどしておきましょう。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
インフルエンザやコロナの流行は怖いですが、家の中に籠ってばかりいると、気持ちまで滅入ってしまいます。
お天気が良い日には、外に出て新鮮な空気をたっぷり吸って、土いじりをするなど、楽しいことをして過ごしましょう。