信州花暦 ( 植物の開花調整 )
園芸研究家 矢澤秀成さん
植物の開花調整
2021.1月放送
2020年の11月には暖かな日が続き、ヒマワリや桜・あんず・梨など・・・各地から狂い咲きの便りが届きました。
その後は平年並みの寒さが戻ってきたため、ここで植物たちも狂ってしまったリズムをリセットして、通常に戻って欲しいものです。
植物の開花調整
皆さんもまだシーズンではないのに、チューリップが咲いているのを見かけたことはありませんか?
現在では色々な研究が進み、花を人工的に咲かせることができるのです。
例えばチューリップの球根をマイナス1℃ぐらいの冷凍庫で1~2ヶ月保管した後、暖かなビニールハウスなどに植え込んであげると、1ヶ月半ほどで花が咲きます。
このように季節はずれのチューリップは人工的に手を加えて開花調整をしているのです。
人工的に手を加えられて開花したチューリップ・・・
やはり、秋に地面に植え込み厳しい寒さに耐えた後に開花したチューリップの美しさにはかなわないのです。
現在、私たちもコロナ禍の中、我慢を強いられる場面がたくさんあります。寒さに耐えて美しく開花するチューリップのように、私たちもしっかりと自分を磨き、未来に希望を持って前に進んで行きたいですね。
《 冬の園芸作業 》
地面は凍りついています。こんな時に地面を掘ってみてもただぐちゃぐちゃになるだけです。今はまだ地面を掘るのはあきらめて、今できることをしましょう。
お家の中で、ネットサーフィンをしてこの春に蒔く花や野菜の種を調べたり、どんな花壇を作っていくのかイメージを膨らませるのも良いですね。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
一年で一番寒い季節です。風邪をひかないようにしっかりと着込んで、
靴下も二重にして(笑)この寒さを乗り越えましょう。
春はもうすぐそこまで来ています!!