信州花暦 ( クロッカス・節分草 )
園芸研究家 矢澤秀成さん
クロッカス・節分草
2019.2月放送分
節分を過ぎ、福寿草や紅梅が咲き春の香りに包まれる季節になってきました。
この冬は雪が少なかったため、地面が乾燥しています。水をあげるタイミングを
間違えると凍ってしまうこともあり、植物の管理には難しいものがありました。
2月半ば過ぎからクロッカスや節分草が芽を出します。
クロッカス
クロッカスの花言葉は『青春の喜び』
卒業シーズンに咲きみだれるからでしょうか・・・?
【クロッカスの栽培管理】
クロッカスは地面から松葉のような葉っぱを伸ばしはじめますが、
この時期は、誤ってクロッカスの芽を踏み潰してしまわないように
気をつけましょう。
管理は比較的簡単で初心者向けでもあります。
秋に球根を植え付けますが、色によって咲く時期が少しずれていますので、
色んな色を混ぜて植えると長く楽しむことができます。
花が咲き終わったら、5月下旬までは刈り取らずに葉っぱはそのままに
しておきましょう。
咲き終った後、球根に栄養を蓄えることで、来年もまた楽しむことが
できます。
節分草
節分草はかわいらしい小さな花で、太陽の光りを浴びると花びらを
開き、日が暮れると花びらを閉じます。
これは、日中の暖かな空気を花の中に取り込み蓄えることで、夜の
寒さに耐えるためです。
千曲市の戸倉宿キティパーク(天狗公園)にも節分草の群生地があります。
3月中旬~下旬が見頃のようです。
皆さんも一度出かけてみてはいかがでしょうか?
矢澤 秀成さんからのメッセージ
この冬は雪が少なくて皆さんはホッとされているかもしれませんが、
植物にとっては寒さに直にさらされる厳しい冬となりました。
暖かな春はもうすぐそこまで来ていますが、まだ重くて湿った雪が
降ることもありますので、もうしばらくは雪や寒さから植物を守って
あげてくださいね。