取材ノート
「今月の健康」
~身体の点検、できていますか?
特定健診のすすめ~
犀南保健センター
若葉が香るすがすがしい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
人生、いくつになっても自分の行きたいところへ行き、やりたいことを自分の満足いくように楽しみたいという事は誰もが持つ願いかと思います。しかし、残念ながら年齢とともに生活の質を落とす原因となっているのが、高血圧症や糖尿病などの生活習慣病の重症化による健康問題です。そこで今日は『身体の点検、できていますか?特定健診のすすめ』というテーマでお話します。
皆さんは、毎年自分の身体の点検ができていますか。
長野市では国民健康保険加入者で今年度30歳以上の皆さんから後期高齢者医療制度に加入している皆さんまでを対象に、30歳代の国保健診、長野市国保特定健診、後期高齢者健診を実施しています。
この健診では、高血圧・高血糖・脂質異常などの生活習慣病予備軍を早期に発見し、生活習慣の改善などにより進行を抑え、元気に長生きしていただくことを目的に実施しています。
実施期間は7月1日(木)~11月13日(土)です。対象の皆様には、6月にご自宅に受診券が届きます。終了間際の10月になると医療機関が大変混雑します。早い時期の受診を計画していただくことをお勧めします。
実施医療機関は、受診券の中の『医療機関一覧』をご確認ください。医療機関に通院して治療をしている方も、健診を受診できますのでかかりつけ医にご相談ください。
なお、長野市国民健康保険加入者の35歳以上の方と後期高齢者医療制度に加入している方で、人間ドックを受診予定の方は、受診料の一部補助が出ます。ご希望の方は各支所にお問い合わせください。ただし、同じ年度内に健診と重複受診はできませんのでご注意ください。
社会保険に加入している方や、その扶養を受けている方は保険者が実施する健診を受けるようになります。まずは、ご自身の加入する医療保険にご確認ください。
皆さんの中には『自覚症状がないから大丈夫』『まだ若いから大丈夫』と思う方もいらっしゃるかもしれません。実は高血圧・糖尿病・動脈硬化など生活習慣病の多くは、最初は自覚症状がありません。自覚症状が出た時には、すでに脳血管疾患や心疾患などの重大な合併症を引き起こしている場合があります。そのため、自覚症状がない今のうちから健診を受け、身体の変化に気づくことが大切です。体重や血圧・血糖・コレステロールなどが『ちょっと高め』のうちから、生活習慣の改善に取り組み、必要な治療につなげることで、脳血管疾患や心疾患などの重大な病気を予防することができます。
生活習慣の改善と言っても、年齢や健康状態によって最優先すべき対策は異なります。私たち長野市(保健所健康課)では、保健師・管理栄養士が特定健診の結果から一人一人にあった生活のしかたを一緒に考え、住民のみなさまの健康をサポートします。ご自宅へ訪問したり、保健センターでの健康食生活相談を実施しています。より良い「食生活や運動習慣を実施できるようサポートしておりますので、お気軽にご相談ください。
『自覚症状がないから大丈夫』『まだ若いから大丈夫』と思っている方も、この機会に健診を受け、ご自身の身体の点検をしてみてはいかがでしょうか。