信州花暦 (雨に似合う花 アジサイ)
園芸研究家 矢澤秀成さん
雨に似合う花 アジサイ
2021.6月放送
雨に似合う花
信州も梅雨に入り、蒸し暑い日が続き体調を崩してしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか?
曇っている日でも紫外線はとても強いので、外で園芸作業をする時には日焼け止めをするようにしましょう。
《 アジサイ 》
梅雨に入り信州でもアジサイがとても綺麗に咲いています。今年は全国的に1週間ぐらい開花が早いようです。
アジサイが雨に打たれると葉っぱに光沢が出てとても綺麗ですね。もちろん、花も綺麗です。
アジサイは雨に強く、花にも様々な色があります。
アジサイの花の色は、土壌がアルカリ性か酸性かによって色合いが変わってきます。土がアルカリ性だと赤色に酸性だと青色になります。
お店に並んでいるアジサイは酸性やアルカリ性を調整してある場合があるので、自宅の庭に植え付けると買った時の色と違う場合もあります。花の色はご自宅の土壌によって変わってきます。
《 アジサイの手入れ 》
アジサイの花が終わったら(7月下旬から8月上旬ぐらいの間)花がらとその下の葉っぱ2枚を剪定します。それより下まで切ってしまうと、翌年の花芽がつかなくなってしまうので、気を付けましょう。また、剪定の時期が遅れてしまうと(11月頃)翌年の花芽がつかないことがあります。
山アジサイは寒さにも強く、翌年も咲きますが、西洋アジサイはマイナス10℃以下になってしまうと花芽が凍みてしまい、翌年花が咲かない場合があります。
アジサイは比較的、病気に強く害虫も少ないので、とても栽培しやすい花でもあります。
挿し木で増やすこともできます。
あまりにも巨大化してしまった場合には、地面から50cmぐらいのところで剪定しましょう。翌年は木を育てることに専念し、2年目からはまた花を楽しむことができます。
日本には鎌倉の長谷寺のようにアジサイの名所がたくさんあります。
コロナ渦で現地を訪れることができない場合は、インターネットで写真を観て楽しんだり、見学が可能かどうか問合せをして確認してみても良いですね。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
雨の日の作業でも案外汗をかくものです。喉が渇いていないように感じても水分が不足していることがあります。熱中症にならないように水分補給には十分気を付けて作業をしましょう。