信州花暦 (苔)
園芸研究家 矢澤秀成さん
鉢みかん・シモバシラ
2022.1月放送
苔
冬の間、忘れられがちですが、この寒い期間も苔は地面の上で生きています。
しっかり管理されていると、4月からとても美しい苔をみることができます。
ほったらかしで良いように思われますが、京都の庭園の美しい苔も秋には優しく落ち葉をとってやり、冬には『こも』で覆ってあげるなど、しっかりと管理をされているのです。
皆さんのお宅では、苔が寒さで赤く変色していないでしょうか?
苔にもこもをかけるなどして、霜や雪から守ってあげましょう。
ちょっと忘れがちな小さな物を大事にすることは、人生でもとても大切なことですよね。
年齢を重ねて来ると、若い時には気付かなかった細かいところにも目がいくようになります。『苔』にはあまり興味がなかった方も、ちょっと目を向けてみてください。
寒さで赤く変色した苔が春になり徐々に変化し、黄緑色になり次第に緑色へと変化していく様子も楽しめると良いですね。
≪ 園芸作業 ≫
今シーズンは、ラニーニャ現象でドカ雪が降る可能性が高いです。
中低木は縄で結んで雪から守ってあげましょう。
庭の木や植物に雪が積もってしまったら、できるだけ早く払い落としてあげましょう。
丈が低くて雪の下に埋もれてしまう植物もあります。誤って、踏みつけてしまうことのないように、支柱を立てて目印にしておくと良いですね。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
まだまだ寒い日が続きます。この時期は頭の中で春を感じましょう!
春の種のカタログも色々出ています。
ネットサーフィンをして育てたい植物の種を探してみるのも良いですね。
人気のある物は売り切れてしまうので、良い物があったら早目に購入されることをおすすめします。
家の中で気持ちを温めて春の準備をすすめましょう!!