信州花暦 ( 漢方薬 )
園芸研究家 矢澤秀成さん
漢方薬
漢方薬 2019.10月放送
園芸研究家の矢澤秀成さんは、お知り合いの方が亡くなったことを
きっかけに、『日本で漢方薬を作れるように・・・』と9年ほど前から
研究をはじめ、南信でサンザシやカンゾウ(甘草)などを育てているそう
です。
『漢方薬・漢方医学』というのは中国から渡来した技術を参考にして、
日本独自に開発してきたものです。
漢方医学には『病気になる前に強い身体をつくりあげる』という考え方が
あります。
身近な薬草
私たちの身近にも色々な薬草があります。
≪サンザシ≫(バラ科)
サンザシの実には、クエン酸やポリフェノールがりんごの20倍ほど
含まれており、抗酸化作用・美肌作用・乳酸を燃焼させる・お通じが
良くなる・・・など様々な効能があります。
≪杜仲≫
一時ブームがあった杜仲茶はメタボ予防に・最適です。
ポッコリお腹が気になる方は試してみては?
≪ヨモギ≫
殺菌作用があり、かゆみ止めにも使われます。
≪ススキ≫
茎の下部と根っこを乾燥させ、煎じて飲むとお通じが良くなります。
『良薬は口に苦し』と言いますが、『薬』というのはもともと身体に毒
なものだったりします。
その『毒』を薄めて作られた薬を用いることで身体の中にある悪いものを
追い出してしまう・・・ということです。
植物研究家の矢澤秀成さんは、これまで様々な取り組みをされてきまし
たが、これからはより多くの方に漢方薬の効能を知っていただき、病気を
未然に防ぎ、身近な植物で身体を守ることができるよう、漢方の研究に力
を注ぎたい・・・とおっしゃっていました。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
信州の紅葉は東西南北すべて山に囲まれており、どこの紅葉よりも
素晴らしいので、美しい紅葉を思いきり楽しんでくださいね。