ＪＡグリーン長野　生活福祉課　倉島優香さん

　　　　
　だんだん寒さが増す季節になってきました。
　急激な気候の変化に、みなさん体調をくずしていませんか？

　今月のテーマは「脳を活性化させるツボ」です。


　年齢を重ねるにつれて、新しいことを覚えるのが苦手になったり、若い頃は覚えていたことをど忘れしたりする、という通説は聞いたことがありますよね。
　脳が活性化していると、すっきりと頭がさえて回転が速くなり、ひらめきや斬新なアイディアもどんどん出てきます。






　　ここで、「脳の活性化に効くツボ」をご紹介します。




　【１】　攅竹（さんちく）のツボ

　眉頭の直ぐ下にある深いくぼみ部分で押すとツーンとなる場所がありますが、そのあたりにあるツボが攅竹のツボです。このツボを押す時は、あごの先に両方の親指をひっかけて、手のひらで鼻を覆うような格好で「人差し指」か「中指」か「薬指」を、攅竹のツボに軽く当て、痛気持ちいい程度の力で優しく１５秒押し続けます。回数は１５秒×５セット行うと効果的でしょう。




　【２】　四神総（ししんそう）のツボ

　四神総のツボは頭の中心から前後左右それぞれ親指幅にあります。そこを押すことで記憶力がアップし、集中力を高め、さらに決断を促してくれて脳が活性化します。




　【３】　巨闕（こけつ）のツボ

　巨闕はみぞおちのすぐ下にあるツボです。大きく息を吸って、両手の中指を重ねて押さえながら、ゆっくり息を吐き出しましょう。




　【４】　中衝（ちゅうしょう）のツボ

　中衝は中指の爪の生え際にあり、人差し指を強めに押すことで効果が出ます。右手、左手５回ずつ押しましょう。爪の生え際を逆の手でつまむように押すと押しやすくなります。また中衝のツボは眠気をさます効果があるので眠気を払いたい朝などに押すとより効果的です。





　今、紹介した４つのツボに加えて人と会話することでより脳を活性させることができます。
　対面のコミュニケーションは表情、身振り手振り、視線、声のトーン、服装、相手との距離感など、言葉以外の「非言語コミュニケーション」の情報量が圧倒的に多く、広い範囲が刺激されるため活性化効果が高いのです。
　さらに、人と交流する際には「腹を割って話す」とより一層、脳が活性化する効果があるといわれています。「腹を割る」ということは、自己開示をする、相手に対する信頼感を示すということでもあります。
　また、「信頼感」を示されると、脳が反応し「オキシトシン」という脳内物資が分泌されるという効果があることが紹介されています。
　オキシトシンは、気分を安定させ、心地よい幸福感をもたらしてくれるほか、目の前の相手に信頼や愛情を感じるようになるという作用がある脳内物質です。つまり「腹を割って話す」と、自分の脳が活性化し、さらに相手からも信頼感を得て、お互いに脳を活性化しあえるという効果的な方法なのです。
　

　いかがでしたか。どの方法も普段の生活で簡単にできるものなので皆さんもぜひ試してみてくださいね。