篠ノ井有線放送

信州花暦 (チューリップ・デストロイヤー)
  
        園芸研究家  矢澤秀成さん

チューリップ・デストロイヤー

                  2022.3月放送

チューリップ

 春を感じる身近な花・・・と言えば、皆さんもまずチューリップを思い浮かべるのではないでしょうか。

 この時期、地面を見ると親指位の大きさのチューリップの芽を見つけることができます。早いものでは、少し蕾が顔をのぞかせているものもあります。

 あと2週間位で芽が伸びて花が上がってきます。

 チューリップは秋に球根を植え付け、冬の厳しい寒さに耐えて春になると地面から芽を伸ばしてきます。

 この時期の管理としては、できるだけ早く肥料を与えてください。そして、花が咲き終わったら花の部分だけを切ってください。花茎と葉っぱをそのままにしておくことで、来年の球根を太らせることができます。これらは毎年花を咲かせるための大切なポイントとなります。

  チューリップの花自体は2週間くらいで咲き終えてしまうのですが、早生・中生・晩生種を上手に組み合わせることで、チューリップのリレー咲きを長く楽しむことができます。

 また、植物園を訪れてチューリップだけではなく、こぶしや桜、チューリップ・・・と色々な植物の春のリレーも楽しんでくださいね。


デストロイヤー

 信州は3月の下旬がじゃがいもの植え付け時期となります。
 畑にお好きな品種を植え付けたり、土嚢袋に園芸培養土を入れてそこに植え付けて育ててみるのも楽しいですね。

 じゃがいもの品種にデストロイヤーという品種があります。
プロレスのデストロイヤーのように本当に顔(マスク)のように見えます。
少し赤みがあり、甘みもあります。
薄くスライスして油で揚げると絶品のポテトチップができあがります。
 皆さんも是非、植え付けて試してみてくださいね。

矢澤 秀成さんからのメッセージ


 ようやく待ちに待った春がやってきました。
これから畑や庭に何を蒔くか、何を植え付けるかプランを決めて園芸シーズンを楽しみましょう。
 今まで植えたことのないものを植えてみるのも楽しいですね。

 暖かくなってきたからと言って、慌てて種を蒔いたり植え付けると霜の被害にあってしまうので、種袋の裏をよく読んで何℃になったら種まきや植え付けが可能なのか確認しましょう。