信州花暦 ( サンザシ )
園芸研究家 矢澤秀成さん
山査子(サンザシ)
台風19号被災者の皆さんへ
台風19号は千曲川氾濫により、長野市内にも大きな爪痕を残しました。
矢澤さんは被災地を回り、茶色一色に染まってしまった様子を見て、衝撃を
受けたそうです。
カラーがない・・・このままでは、被災者の皆さんの心が冷え切ってしまう・・・
『花を見て気持ちをあたたかくして欲しい・前を向いて頑張って欲しい』
そんな思いから、矢澤さんは現在、全国からたくさんの花を集めていらっしゃる
そうです。
12月の初旬ぐらいから、できるだけたくさんの被災者の皆さんのもとに
花を届けたい・・・とおっしゃっていました。
山査子(サンザシ) 2019.11月放送
山査子(サンザシ)は綺麗な赤い実をつけますが、この実には
消化吸収を助ける効果や美肌効果があります。
そのまま食べても良いのですが、熱を加えて加工するのが一般的
なようです。
山査子(サンザシ)ジャムの作り方
1.ヘタを取る
2.芯を抜く(とても固い種があるので、その種を取り除く)
コルクボーラーという器具があるので、それを使うと比較的
簡単に種を取り除くことができます。
3.実と皮を同量の砂糖を加えて煮る。
(砂糖の量はお好みによって加減してください)
※ 砂糖の量を控え目にすると山査子本来の酸味が引き立ち
美味しいです
ジャムのざく切りをパンに乗せたり、ジャムの汁をお酒で
割っても美味しいですよ!!
山査子の育て方
伊那では既にさかんに栽培がされていますが、信州や北海道ほど
山査子の栽培に適したところはありません。
夏涼しくて冬寒い気候が良く合うようです。
山査子の苗は、インターネットで注文すると簡単に手に入ります。
接ぎ木をした状態で届きます。
台木にはトゲがあるのですが、接いだ方の木にはトゲがないので、
実の収穫がしやくなります。
5月には一重咲きのバラのようなとても綺麗な花を咲かせます。
3年ぐらいで実を収穫することができるようになります。
おうちの庭で木を育て・花を楽しみ、実を収穫し・その実を食べて自分が健康になる・・・
とても素敵なことですよね。
矢澤 秀成さんからのメッセージ
これからどんどん寒さが厳しくなります。
寒さが苦手な植物は、おうちの中に入れたり、プラスチックの
カプセルを被せるなどして、寒さから守ってあげましょう。
球根類は、地面が凍らないうちに少し深めに植え付けましょう。
皆さんも、風邪をひかないように気を付けてお過ごしください。