信州花暦 ( 梅雨の防虫対策 )
園芸研究家 矢澤秀成さん
梅雨の防虫対策
2022.5月放送
梅雨の防虫対策
木々の緑が濃くなってきました。それに伴い、5月の連休辺りからアブラムシ・ダニ・毛虫・ナメクジなど様々な害虫も活動をはじめました。
木や植物をよく観察して害虫が発生したら早めに対処する必要があります。特にアブラムシはウイルスを運ぶので放っておくとウイルス病の原因になってしまいます。
市販の殺虫剤もありますので、見つけたら早目に害虫退治をしましょう。
化学薬品を使いたくない人は、雑草を使って防虫対策をすることもできます。
庭で嫌われもののドクダミやスギナも視点を変えると身体に良いお茶になったり、防虫剤として使用することもできます。
≪ドクダミの防虫剤≫
1.ドクダミの葉を鍋に入れて煮る(濃縮して抽出液を作る)
2.冷ます
3.ペットボトルに入れて保管する
4.使用する際は、スプレーボトルに500倍ぐらいに薄めて使用する
≪アリシンの防虫剤≫
1.ニンニク・玉葱・ニラ・長葱などを細かく刻む
2.1ℓの芋焼酎に漬け込む
3.そのまま1ヶ月ぐらい涼しい場所に置いておく
4.黄色い液体になる
5.黄色い液体をスプレーボトルに入れて水で薄めて使用する
自然農薬の効果は、化学農薬の効果と比べると半分ぐらいにはなりますが、自然に優しく身体にも害がないので、試してみるのも良いですね。
園芸作業
ビオラ・パンジー・チューリップなど春の花が枯れてきて終わる頃です。
春の花が植わっていた場所に堆肥を入れてよく耕して、1週間ほどたってからマリーゴールドや日々草などの夏の花を植え付けましょう。
チューリップはそのまま植えっぱなしでも良いですし、一度掘り上げて涼しい場所で保管してまた晩秋に植え付けることもできます。また来年綺麗な花を咲かせてくれますよ!