信州花暦 ( 白絹病・クビアカツヤカミキリムシ )
園芸研究家 矢澤秀成さん
白絹病・クビアカツヤカミキリムシ
2022.8月放送
白絹病・クビアカツヤカミキリムシ
9月に入り、ようやく朝晩は涼しさを感じられるようになってきました。
今年の夏は酷暑になりました。そして雨も多かったことから病気にかかったり、害虫にやられてしまう植物も多かったようです。
≪白絹病≫
この夏はとても暑く、雨も多かったことから白絹病にかかってしまう植物が多かったようです。
根元付近に白い絹のようなモヤモヤしたもの(カビ)が発生し、放っておくと白い粒々が付いて、茶色に変色して枯れてしまいます。
夏野菜のナスやピーマン・パプリカ・カボチャ・トマト・エダマメなどに多く発生したようです。
初期の段階でしたら農薬で対処することもできますが、そのままにしておくとどんどん伝染して枯れていってしまいます。
白絹病は、酸性の土壌で多く発生します。
栽培面積が広い場合には、初期の段階で苦土石灰をまいて酸度調整をしてアルカリ性の土壌にしましょう。
白絹病は表層10cmぐらいの範囲で広がるため、栽培面積が狭い場合には、天地返しが有効になります。
≪クビアカツヤカミキリムシ≫
ここ数年、日本の夏は熱帯のような気候になってきました。
本来であれば、日本では生き延びることができなかった熱帯の害虫も、大発生するようになってきました。
この夏もクビアカツヤカミキリムシが大発生し、バラを枯らしてしまったり幼虫がソメイヨシノの幹の中に入り込んで枯らしてしまったりしています。
クビアカツヤカミキリムシを見つけたら、すぐに捕殺してください。
園芸作業
彼岸花が咲き始めたら、いよいよ秋の種まきシーズンに入ります。
秋冬野菜の種を蒔いたり、冬を越す宿根草の種を蒔いてチャレンジしてみるのも良いですね。
種まきは彼岸花が咲いている間に終わらせるようにしましょう。