取材ノート
「JAアワーより」
~根菜を食べてポカポカな冬を過ごそう~
JAグリーン長野 生活課 大日方瑞穂さん
今月のJAアワーは『根菜を食べてポカポカな冬を過ごそう』をテーマにお話します。
煮込み料理と相性ばっちりな根菜。みそ汁に入れても根菜の甘みが出ておいしいですよね。根菜は体を温めたり、お通じを良くしたりと体に良い栄養がたくさん含まれています。積極的に取るべき野菜といっても良いでしょう。今回はそんな体に良いとされる根菜の特徴などをご紹介していきます。特徴を知って、さっそく根菜を食事に取り入れてみてくださいね。
根菜は根や茎も食べられるもので、土の中で成長する野菜のことです。水分が少ないため、ニンジンや大根といった硬い野菜が根菜に分類されます。根菜の特徴は、加熱するとやわらかくなり、甘みが増すことです。ニンジンやサツマイモといった根菜は、子どもも食べてくれやすい野菜です。
さらに、根菜には体に良い栄養が多く含まれていますので、主な栄養についてご紹介します。
根菜には、ビタミンCやビタミンE,ミネラルが豊富に含まれているため、体を温めるうれしい効果があります。
ビタミンCには鉄の吸収を助ける働きがあります。鉄は体に欠かせない『必須ミネラル』の一種であり、血液のもとです。ビタミンCは鉄の吸収を助けるため、血液が増え、全身に血液がめぐり、体が温まります。さらににビタミンEは血液の流れをよくする働きがあり、どちらのビタミンも体を温める大きな役割を果たしてくれているのです。
また、ミネラルは体内のたんぱく質を熱に変化させ、体を温める効果があります。血行が悪い=体が冷えているということです。
血行を促進させる栄養が豊富な根菜をしっかり食べて、体を温めていきましょう。
他にも、根菜はお通じをよくしてくれる働きのある食物繊維も多く含まれています。便秘で悩んでいる場合には、根菜はおすすめな野菜です。温活効果や便秘解消など、根菜を食べるとダイエットにも良い影響が期待できます。
根菜の代表的な野菜といえば、ニンジン・ゴボウ・レンコン・大根・サツマイモなどがあります。
そんな根菜を使った、炊飯器で簡単にできる『豚肉と根菜の炊き込みご飯』の作り方をご紹介します。
材料は4人前で
・お米 2合
・豚こま切れ肉 200g
・レンコン 50g
・ニンジン 50g
・大葉 4枚
・水 適量
調味料
・しょうゆ 大さじ1
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・砂糖 小さじ1
・顆粒和風だし 小さじ1
作り方は、まずお米は洗って30分程度浸けてザルに上げ、レンコンとニンジンは皮を剥いておきます。
皮を剥いたレンコンとニンジンは5mm幅のいちょう切りにします。
大葉は軸を取り、千切りにしましょう。
炊飯器にお米と調味料すべてを入れたら、水を2合の目盛りまで加えて、混ぜ合わせます。豚こま切れ肉を炊飯器に加えて平らにほぐし、レンコンとニンジンも炊飯器に加え、炊飯のスイッチを押します。
ご飯が炊けたらフタを開けて混ぜ合わせ、大葉を加えてさらに混ぜ合わせます。器に盛り付けたら完成です。
根や茎が食べられる特徴を持つ根菜。加熱すると柔らかくなり、甘みが出て煮物やスープで食べるのにもオススメです。今年の冬は根菜を食べて体の芯からポカポカにして、元気に乗り越えましょう。