取材ノート
「JAアワーより」
~定期的に掃除をして年末の大掃除をラクに~
JAグリーン長野 生活課 大日方瑞穂さん
今月のJAアワーは『定期的に掃除をして年末の大掃除をラクに』をテーマにお話します。
新しい年を迎えるにあたって、皆さんはお家の中の大掃除をしていますか?
1年の汚れをしっかりとキレイにして新年を迎えるご家庭が多いと思います。
しかし、1日で家中を大掃除するのは大変、なかなか大掃除する時間が取れない、という方もいるかと思います。
そこで今回は12月に一気にお掃除をするのではなく。定期的に掃除をすることで、年末に慌てて大掃除をしなくても済む、掃除のポイント等をご紹介します。ただ、毎日のお掃除をしっかりやるとなると、家の隅々まで完璧に掃除をしていたらそれだけで1日が終わってしまい、肉体的にも精神的にも大変なので、現実的ではありません。
実はポイントさえ押さえてしまえば、毎日ちょこっと、週末に少し時間をかけて、という掃除のやり方で清潔な空間を保てるのです。
基本的に、毎日のお掃除はよく使う場所と汚れやすい場所のみで大丈夫です。具体的にはリビング周辺と水回りです。
リビングと水回り周辺って、何か所もあるけどちょこっと掃除で終わるの?と不安に思った方も多いと思いますが、入浴のついでやキッチンを使い終わったあとのちょっとした手間でできることが多いので、そこまで負担は大きくありません。今回は、リビングとキッチンの毎日のちょこっとお掃除のやり方をご紹介します。
まず、リビングは家族が集まるので、人や物の移動で汚れやすい場所ですが、家の中心なのでもっともきれいにしておきたい場所でもあります。
そこで毎日の掃除は1.散らかっているものを片付ける
2.床のゴミやホコリを掃除する
3.プラスでリビング以外を1日1か所掃除する
この3つを毎日、または2日に1回行いましょう。
1の散らかっているものを片付けるは、床やテーブルなどが散らかっている場合は、まずそれらを片付けることから始めます。しかし、使ったものはしまう、いらないものは捨てる、ということを逐一行っていれば、小さなお子さんやペットなどがいない限りはそうそう散らからないはずです。
家族の協力を仰ぎ、極力部屋に物を置いた状態にしないようにすれば、毎日の掃除の時短につながります。お子さんがいる、日々忙しくてどうしても物が置きっぱなしになってしまう、という場合は、散らかっているものを入れる箱を用意し、掃除前はとりあえずそこに入れてしまいましょう。
時間があるときに箱の中のものを整理すれば効率的です。家族が多い場合は、家族ごとの箱を用意すると家族の掃除の意識も高まり、片付け作業が分業できるのでおすすめです。
2の床のゴミやホコリを掃除するは、床の掃除といえば掃除機がけ、というイメージが強いですよね。しかし、最近の掃除機が軽量化しているとはいえ、リビングの床全面に掃除機をかけていくのは結構な負担です。
なので、毎日の掃除ではフローリングワイパーやモップなどで床を端から拭いていき、集めたゴミを最後に掃除機で吸い取る、という方法がおすすめです。掃除機のみでの掃除よりもかなりの時短になるはずです。
また、カーペット等を敷いている箇所は掃除機を使用することになりますが、なるべくホコリが多く落ちていそうな箇所からかけていきましょう。
具体的にはテーブルの下や、ペットがよくいる場所などです。こういった場所から掃除機をかけていくと、ゴミが散らからず効率的に掃除をすることができます。
3のプラスでリビング以外を1日1か所掃除するは、リビングの掃除をさっと終えたら、ついでに他の場所も一か所だけ掃除します。階段や廊下、寝室など、リビングほどは汚れていない場所を、ローテーションを組んだり気分で掃除したい場所を選んだりして掃除しましょう。
プラス1カ所もリビング掃除と同じようにフローリングワイパーやモップをかけ、最後にゴミを掃除機で吸い取るという簡易掃除でOKです。5分ほどで終わると思いますが、このプラス1ヵ所を毎日行えば、リビング以外の箇所もそれなりに清潔さを保てるはずです。
次にキッチンのお掃除方法です。
毎日使用するキッチンは汚れやすく、汚いまま放置していると家族の健康を害する恐れがあるので、特に清潔にしておく必要があります。とはいえ毎日のお掃除は、キッチンを使ったあとの、食器洗いのついでにちょこっとお掃除でOKです。また、ちょっとしたコツをおさえるだけでキッチンが汚れづらくなります。ちょこっとお掃除の方法とキッチンが汚れづらくなるコツについて、ご紹介します。
キッチンを使ったら毎回次の掃除を行ってみましょう。
1.シンク内や排水口内をスポンジでサッと洗い流す
2.シンク周りや作業台の汚れや水はねを拭く
3.コンロ周りの油はねを拭く です。
シンク内や排水口内は食品カスや油汚れが付着しやすく、放置すると悪臭の原因となりますので、使うたびに毎回スポンジをで汚れをこすり落とします。食器用のスポンジとは別に、掃除用のスポンジを用意して使用しましょう。
また、シンク周りに水はねが残っていると水垢の原因になりますし、乱雑に見えてしまうので水滴や汚れは使用後にしっかり拭き取ります。
掃除用の布巾を用意してもいいですが、キッチンペーパーもおすすめ。毎回新しいキッチンペーパーを使うので清潔ですし、拭いたあとは捨てるだけなので布巾を管理する手間も省けます。
そしてキッチン使用後に忘れずにやってほしいのがコンロ周りの油はねです。油は時間が経つと固まって掃除をするのに手間がかかってしまうのですが、付着してすぐあとならまだ柔らかいのでさっと拭くだけで落とすことができるのです。油の拭き取りもキッチンペーパーや使い古しの布など、使用後は捨ててしまえるもので行うとスムーズです。
調理時に三角コーナーに生ごみを入れてそのまま置いておき、ゴミの日に中身を捨てる、という方も多いのではないでしょうか。しかし生ごみを数日置いておくと異臭や害虫の発生の原因になる上、三角コーナー自体も汚れるので掃除する場所が増えてしまいます。
よって、三角コーナーは置かず、生ごみは調理の度にビニール袋に入れ、密封して捨てるという方法がおすすめです。三角コーナーのお手入れの手間も省けますし、見た目もスッキリしてシンクが広々使えるようになるので一石二鳥です。
排水口内は毎日のちょこっとお掃除できれいにする、と説明しましたが、もっと掃除の手間を省きたい人はいっそ排水口の蓋を取ってしまいましょう。
毎日掃除をしていても、どうしても排水口の蓋には汚れが付いてしまいます。また、蓋をしてしまうことで汚れに気づきづらくなるといったデメリットも。
思い切って蓋を使わないことで、蓋を掃除する必要がなくなりますし、排水口内が常に見えているとなれば、自然ときれいにするように気を付けるはずです。
掃除する箇所は他にもお風呂やトイレ、洗面所といった場所がありますが、使う度にちょこっと掃除をすることで、年末に1日かけて行う大掃除をラクにすることができますので、毎日ちょこっとを意識して掃除をしてみてください。