信州花暦
( 香道・香りを楽しむ )
園芸研究家 矢澤秀成さん
香道・香りを楽しむ
2023.6月放送
梅雨・・・アジサイが街を彩る季節です。
この時期は湿度が高く、家の中もジメジメして気持ちまでもやもやしてきてしまいます。
植物も、カビの発生や害虫の被害に気を付けなければなりません。
2週間に1回位は薬剤散布も必要になります。
皆さんは『香道』をご存じでしょうか?
日本には『書道』『柔道』『茶道』・・・など道のつくものが色々ありますが、『香道』は着物を着て、香を聞き(嗅ぎ分けて)、香を味わい、香を当てて楽しむものです。
この季節、色々な香りに触れて楽しんで気分をリフレッシュするのも良いですね。
植物にも色々な香りがあります。
香る植物で思い浮かぶのが、桜の木・リンゴの花・チューリップの花・・・・など色々ありますね。
花びらを乾燥させて楽しむポプリもあります。
先日、矢澤さんが山を歩いていると、どこからかとても甘い香りがしてきたそうです。キョロキョロとまわりを見渡すと、その香りは頭上の高いところから香ってきたホウの木の花だったそうです。その他にもスイカズラや梅花うつぎなど・・・山の初夏は色々な香りで溢れています。
お天気の良い日を選んで、山歩きをして色々な植物に触れて鼻を近づけて香りを楽しむのも良いですね。
園芸作業
梅雨は、植物にもうどんこ病や炭疽病など色々な病気が出てきます。
病気が出る前に薬剤散布をして病気を予防しましょう。
また、植物の下の方を剪定して風通しを良くすることも大切です。
その他には、植物の根元に細かい腐葉土やワラを敷き詰めるなどして、泥はねによる病気を防ぐことも大切です。
矢澤秀成さんからのメッセージ
暑い日の作業をする時に着用する『空調服』があります。
服の中を風が循環するので、かなり快適に作業をすることができます。
皆さんもご自身や園芸作業をするご両親のために購入して試してみてください。
その他に、日よけのついた帽子をかぶり長袖を着て首元にはタオルを巻くようにしましょう。
適度な休憩と水分補給も忘れずに・・・。