信州花暦
( 百合・大賀ハス・藍染め )
園芸研究家 矢澤秀成さん
百合・大賀ハス・藍染め
2023.7月放送
百合
毎日暑い日が続いていますが、お庭や公園では百合が綺麗に咲いています。
この時期の百合の管理ですが、花が咲き終わったら花柄を摘みましょう。
百合の茎を全てとってしまうのではなく、花柄と上から2~3枚の葉の部分までを切るようにしましょう。下の葉を残しておくことで、球根が大きく育ち、来年もまた綺麗な花を咲かせてくれます。
大賀ハス
小学生の夏休みの宿題で自由研究がありますが、矢澤さんから小学生に向けて何か良いヒントがあるか伺いました。
長野市の通明小学校には、2000年前のハスを発芽させ花を咲かせることに成功した大賀博士が訪れたことがあるそうです。
現在はインターネットでも大賀ハスの種を購入することができるので、この夏休みに種を購入して発芽させることにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
種の尖っていない方をやすりで軽く5回位削って、水の中につけておくと翌日には2倍ぐらいの大きさまで膨らみます。
2日目には緑色の小さな点が見えてきます。3日目には芽が出て、4~5日目には葉っぱが出てきます。
子どもたちにもこの感動を味わって欲しいな・・・と思います。
藍染め
矢澤さんはこの時期、藍染めの講座を開くことがあるそうです。
7月に育てている藍の葉を刈りとって、ミキサーにかけて細かくします。
それをタッパーに入れてその中に手拭いを入れると藍色に染まった手拭いができます。
ロウを溶かして文字や模様を描いてから染めると、ロウを塗った部分だけ白くなります。その他には、布をギュッと絞って輪ゴムでとめてから染め、後で輪ゴムをはずすと、その部分が花のような模様になります。
藍には殺菌成分が入っているので、汗を拭いた後も匂うことがないそうです。
矢澤秀成さんからのメッセージ
暑い日が続きます。
園芸作業をするときには、身支度を整えることはもちろんですが、できるだけ複数人で行うようにしましょう。やむを得ず1人の作業になってしまう場合には、必ず携帯電話やスマートフォンを身に着けて行うようにしましょう。
熱中症になってしまうとクラクラして歩くことができなくなります。
車に携帯電話やスマートフォンを置いたままだと、いざという時に取りに行く事ができなくなります。
適度な休憩と水分をしっかりとりながら無理なく作業をするようにしましょう。