信州花暦　

（　ポットマム・ナデシコ　）
　　
　　　　　　　　園芸研究家　　矢澤秀成さん

　　　　　　　　　　　　　　　　　　２０２３．９月放送


秋のお花

　今年は9月に入ってもいつまでも暑い日が続いており、これから秋と冬は来るのだろうか・・・と思われる程でしたが、ようやく朝晩は少し過ごしやすくなりました。

　９月後半になるとお店にはぶどう・なし・りんご・・・など美味しい物がたくさん並んでいますね。

　そろそろ秋のお花の寄せ植えも作りたいところですが、お店に早くから並んでいる苗は、少し先取りしてこの時期に咲くように・・・と作られているお花です。やはり、良い苗は本当の旬の時期のものを選びたいですね。

　ポットマム（菊）やナデシコの苗は今が旬ですので、購入しても良いですね。


ポットマム・ナデシコ


　ポットマム（菊）には色んな色や種類・様々な背丈のものがあります。
ナデシコにも色々な種類があります。

　皆さんも、ポットマムやナデシコを取り入れた秋の寄せ植えを作ってみてはいかがでしょうか？

　気を付ける点として、ポットマムはかなり大きくなるので、大き目の鉢を用意して、植え付ける時には株間を５～１０ｃｍぐらいあけられると良いですね。

　花を長く楽しむポイントとして、咲き終わった花はすぐに摘み取ることです。咲き終えた花をいつまでもつけておくと、種をつくる方に栄養が取られてしまうので、折角ついた蕾がダメになってしまうこともあります。
咲き終えた花はこまめに摘み取るようにしましょう

　肥料は緩効性のものをあげれば冬までは大丈夫です。

　その他に気を付けることとして、水やりがあります。
この時期は、もう毎日水やりをする必要はありません。土の表面が乾いたら週に2回ぐらいを目安に水やりをしましょう。少し乾き気味にすることで、水分を求めてしっかりとした良い根が伸びるようになります。

　耐寒性があるナデシコですが、冬が訪れるまでに十分に育たなかった小さめの株の場合は、霜や風を避けられる場所で管理しましょう。



矢澤秀成さんからのメッセージ

　彼岸花が咲いている時期＝種まきの時期です。

来年の春の花壇の構想を練りながら、ビオラやパンジーの種まきをしましょう。彼岸花が咲いている間に種まきをすると、良い苗が育ちますよ！