信州花暦
( クリスマスローズ )
園芸研究家 矢澤秀成さん
クリスマスローズ
2024.2月放送
花粉症
この冬には3月を思わせるような高温の日もありましたが、先日は大雪が降りました。
暖冬とはいえ、まだまだ寒い日が続くので、皆さんお体に気を付けてお過ごしください。
昨年の酷暑の影響もあり、今年はスギ花粉の飛散も例年よりも早くはじまっています。花粉症の皆さんは外出時にマスクをしたり、外出先から帰ったら、しっかりと衣服についた花粉を払い落とすなど、万全の対策をしてください。
クリスマスローズ
昨年の酷暑や気候変動の影響からか、今年はクリスマスローズの開花もかなり早くなっています。関東では既に満開を迎えています。
信州でも今、つぼみが付いている状態や咲き始めている株もあります。
以前は一重咲きのものや白・赤黒などシンプルなものが多かったクリスマスローズですが、最近では品種改良が進み、色々な色や八重咲など種類がどんどん増えています。
日本で改良された『キラメキ』という品種は輝くような赤色で先日のネットオークションでは一鉢45万円の値がついたそうです。千株に1つぐらいしかできないので、まだ市場に出回ることはないようです。
クリスマスローズが日本に出回りはじめてから、まだ30数年程ですが、寒さに耐えて美しい花を咲かせるところがまるで『おしん』のようで日本人の気質に合っているのではないでしょうか。
クリスマスローズの管理
お店で購入される方は、つぼみがついた状態や咲き始めの状態で入手されると思いますが、3月末までには根鉢を軽くほぐしてひとまわり大きな鉢に植え替えてください。
昨年はあまりの酷暑に、休眠中のクリスマスローズが耐えきれず、枯れてしまった株も多かったようです。
今年の夏も暑さが厳しいようでしたら、クリスマスローズの鉢をクーラーの効いた涼しい部屋に避難させてあげてください。
矢澤秀成さんからのメッセージ
まだまだドカ雪が降る可能性があります。
湿った重たい雪が積もったら、庭のクリスマスローズの株にペットボトルを被せてあげたり、木の雪を払い落して守ってあげてくださいね。