信州花暦
( 挿し木 )
園芸研究家 矢澤秀成さん
挿し木
2026.5月放送
新緑が眩しいさわやかな季節となりました。
若葉のやわらかな黄緑には心が癒されますね。
挿し木
植物の枝や茎の一部を切って土に挿すことで新しい苗を増やすことができます。
5月下旬からは挿し木の時期でもあります。皆さんは挿し木をしたことがありますか?
枝を切ったらただ土に挿せば良いと思っている方もいるのではないでしょうか?
挿し木を成功させるためには幾つかのコツがあります。
まず、挿し木をしようと思ったら当日いきなり植物の枝を切るのではなく、前日に水をたっぷりあげましょう。植木鉢に植わっているものでしたら、鉢ごとバケツなどにつけておき、十分に水を吸わせましょう。
翌日の午前中、水を良く吸わせた植物を切ります。
植物を切る際は、消毒したよく切れるハサミを使いましょう。
切れ味の悪いハサミを使うと、切断面の細胞が広範囲で潰れてしまうので、根の出が悪くなります。
挿し木には天芽挿し・管挿しなどがありますが、発根が早いのは天芽挿しです。
園芸作業
梅雨に入ると病害虫の被害も気になります。
特にこの時期はアブラムシ・ヨトウムシ・ナメクジなどが卵からかえり増える時期でもあります。害虫を見つけたら、農薬や自然農薬を使用して退治したり、捕殺するようにしましょう。
泥はねが葉につくことにより、病気が発生することがあります。
病気を防ぐために、植物の根元に敷きワラをしたり、腐葉土でマルチをするなど身近なものを使って、泥はねから守ってあげましょう。
矢澤秀成さんからのメッセージ
この時期は真夏日になることもあるでしょう。
園芸作業をする時は、送風機の付いたベストを身に着けるなどして熱中症にならないよう気を付けましょう。
そして、できるだけ二人以上で作業をしましょう。どうしても一人の作業になってしまう場合には、しっかり充電してある携帯電話を身に着けて行いましょう。
帽子・長袖の服・手袋・首元にタオルを身に着け、水分補給、休憩をとりながら無理なく作業をすすめましょう。
24年8月からYouTubeをはじめました。
『矢澤秀成の花と緑の園芸チャンネル』
皆さんが困っていることやこちらから皆さんに教えてあげたい情報などを
配信していく予定です。
是非、見てくださいね!!